Date:08/1/23

前回までの「マックス・ビルのポスターを作ろう」が思いもかけないほどの反響があり、気をよくしています(笑)。色々と問い合わせもありました。本当はちょっと休もうと思ったのですが、この調子でしばらく書いていくことにします。

さて、時は今から数年前。場所はパリ。僕たち(「たち」の相手は前回同様下坪さんです)の前には女性弁護士。あっ、まず気分をパリに変えないといけませんね。じゃあ、パリの写真でトリップしてください。

paris

僕たちは、この弁護士と製造権と販売権に関する契約金の協議をしていました。フランスを代表するデザイナー、ピエール・ポランのデスクを何とか復刻させようとしたのです。1950年代半ばに発表されたものですが、長い間、生産中止になっていたのです。偶然、下坪さんは、これをパリの蚤の市でみつけ、「ものにしたい!!」と燃えていたわけです。「そりゃあ、頑張らねばならぬ」と、著作権者探しの旅に僕はでました。そうして、やっとパリで交渉代理人である弁護士と会えたというわけ。

こちらは、デスクのどこかにポラン本人のサインを刻印したかったのですね。が、「そういうのは、依頼人であるピエールがもっとも嫌うこと」と弁護士は主張。まあ、ポランは慎ましい人だとも聞いていたので、「こりゃあ、諦めるしかないかなぁ」と僕たちも弱気になってきました。

Date:08/1/21

jbat

今回はのっけから画像。左がマックス・ビルの息子のヤコブ・ビルさんの作品。右が彼のアトリエです。初回(1)で紹介した石でできた「かつて」の家のなかです。これらが、スイスの山の中にあるのを想像してください。 スイスってどんな国か少し分かる気がします。あなたもチューリッヒの街中を歩くと「なるほどねぇ」とうなづくはずです。ファッションブティックの壁は白く、そこには明るい抽象画が掛かっている・・・これなんですね。さぁ、今すぐ、スイスへ行こう!

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左の 「今」と「かつて」の家の間に立っている赤い人、彼が噂のヤコブ・ビルさんです。右はヤコブさんが自分の作品集にサインしてくれているところ。下にあるお父さんの顔と見比べてみてください。

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奥さんは声楽家で、魅力的センスに溢れる女性です。二人の間にいるのが、本邦初公開(!)、下坪さん。 この日は、ここで昼食をご馳走になったのです。因みに、写真では見えませんが、椅子はウルムです(下)。いやあ、この椅子がこんなに食事の席に合うとは思わなかった・・・・不覚でした。

urm

Date:08/1/21

マックス・ビルの著作権者をどう探したか?ですが、これは企業秘密!(笑)。下坪さんは、マックス・ビルに詳しい方たちの協力も得て資料を集め、ポスター化をするのは、下記の製品が良いのではないかと提案してきました。

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いい趣味していますねぇ。これらは1935年から38年にかけて発表された「一つのテーマに対する15のヴァリエーション」から選びました。一方、僕はマックス・ビルが欧州ではどういう文脈で知られている人なのかを調べてみました。 日本では「バウハウス最後の巨匠」「ウルム造形大学学長」という形容のされた方をしており、必ずしも一般にはアーティストとしての知名度が高くない印象をうけていました。

アーティスト、建築家、工業デザイナー、グラフィックデザイナー、教育者・・・・マックス・ビルは色々な顔をもっています。欧州では、これらがかなり実態として伝わっているとの感をもちました。彼の作品をどのあたりの美術館が保有しているのかもチェックしてみました。いやはや、たいしたものです。あっと言う間に世界一周旅行ができます。スイスポスターという歴史のなかでも、マックス・ビルの名前は出てきます。

当然ながら、ドイツでの評価も高いです。まあ、これらをもとにして、メトロクスのサイトでのマックス・ビルのプロフィールを作っていきながら、海外と日本の両方で売るコンセプトをより固めていったのです。

 

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