その他 の記事

Date:08/2/14

他人のお宅を拝見するたびに、印象に残るインテリアって何かなとよく考えます。建築家の手が入っている空間は玄関に入った瞬間に分かります。良くも悪くもコンセプトの存在を感じますね。しかし、建築家の手が入らないウチの方が絶対的に多いのです。

phe

それでは家具が大きな要素を占めるのでしょうか。もちろんそうですが、必ずしも統一感があればよいというのでもない。また各々が個性的であればよいというのでもない。だいたい、あまりに決めすぎた空間もつまらないです。そういえば、往々にして建築家の自宅は開発途上。本当にその空間にあう家具を常に探し歩いているから、どうしても出会いまで待ちます。

結構、壁の使い方がポイントですね。あるレベルの絵画、写真、立体などの存在が、そのウチのインテリアの印象をものすごく左右します。もちろん、フロアーランプなどの間接照明器具のデザインの影響度も大きい・・・と書きながら、ジョエ・コロンボのスパイダーをすばやく宣伝(笑)。

sp

質の高いアートは一線を越えてくれます。アーティストデビュー当時のまだ値段が安い時代の作品、あるいはアーティストと個人的に知り合いでプレゼントでもらった作品。もし、そこに何らかのエピソードが付随されていると、そこを去った後も強く記憶に残ります。持つべきは、アーティストの友人でしょうか(笑)。

Date:08/2/12

先月オープンしたトリエンナーレのデザインミュージアム。正面玄関からしばらく行くと、左にブックショップをみて右に階段がありますね。これを上っていくと、踊り場をへて二階の展示場にいけるわけですが、ここの上にブリッジを作りました。なかなかかっこいいです。

tdm

 

上は実際の写真ではありませんが、一度二階まで上り、そこからブリッジをわたって常設展会場にいけるのです。上のイメージでガラスの仕切りの向こうがそうです。ただ、入場券の11ユーロは正面玄関は入ってすぐのチケット売り場で買っておいてください。さて、さて、展示内容をどう評価するかは皆さんの判断にお任せ。僕は「ちょっと規模が小さいな。やっぱりザヌーゾはえらかった」と思いましたけどね。

感心しないのは展示方法。各出展物の3つぐらいを、まとめてカーナビくらいの液晶画面で説明しているのですが、それがインタラクティブではない。「えっ!!いまどきこんなのあるか?」という感じです。まず最初に作品、次にデザイナー名などの説明、次に作品説明、そしてトリエンナーレのマーク、これがワンサイクルです。三つの作品をカバーすれば、3サイクル繰り返されます。だから「あれっ、これ誰の作品で、いつだっけ?」と思ってもジッと待たなければいけない。ものすごくイライラします。

それも、それが足のすねくらいの高さにあるのです。覗くには無理な姿勢を強いられます。こんなインターフェースを平気で作って展示しているなんて、ちょっと信じられないですね。僕も「まさか。タッチパネルじゃないの?」と思って画面を何度かプッシュしてみたくらい。しかも、イタリア語だけ。これじゃあ、外国からの訪問客は分からないじゃない。まっ、これからの改善を期待するとしても、今現在はやや不満の残る場所、とだけ言っておきましょう。

 

Date:08/2/8

今日はちょっと別のアングルから’50年代の話をしましょう。僕の家の上に住む老夫婦、86歳の旦那さんと10歳年下の奥さんが婚約する頃の話です。

奥さんの叔父さんが外交官で、彼女は20代の初めの1年間、パリの叔父さんの家にいてフランス語の勉強をしてきました。イタリアに戻りフランス語の勉強を継続したいと思っていたところ、従兄弟が友人を紹介してくれました。30代前半のエンジニア。ある会社の幹部候補です。1950年代、イタリアでも良家の若い男女が知り合うのは、従兄弟や友人の人脈が主。知り合って間もない、婚約者でもない二人だけで夜のデートなんて論外です。

彼らはフランス語の会話レッスンということで、彼女の家に彼が来て1-2時間話すということになりました。彼女は彼が自分に気があるのは知っていましたが、知らないふりを通します。これは旦那さんからも事実確認済み(笑)。歴史的事実でしょう。

ある日の晩、彼を家族で夕食に招くことになりました。彼は緊張しながらも彼女のお父さんと話が弾んだのですが、一瞬、どうしたわけか手がすべり赤ワインがなみなみと入っているグラスを倒してしまった。真っ白いテーブルクロスに大きく赤い染みが拡大しはじめました。

vr

・・・その時、彼女のお父さんは、「おっ、そういえば・・・」と言いながら、故意に自分のグラスも倒したのです。客が気まずい思いをしないための一流のホスピタリティです。それを見た彼女のお母さん、それまで「まあ、男なんてどういうものだか分かったものではない」とボーイフレンドに冷淡だったのですが、自分の伴侶の気転から娘の婚約者として相応しい男であると相方が判断したと察知。その日を境に、二人は婚約者の関係に急に移行していった・・・・ということで、昨年、金婚式を祝いました。

Page 22 of 22« First...101819202122