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Date:08/2/27

ラテン系の人は時間にルーズだという印象が一般にあります。そこで今日は「イタリア人は何故遅刻するか?」というテーマでお話しましょう。

まず時刻そのものを空間的に把握してます。2時という時、長針が12にピッタリというより、その周辺を平面的ではなく空間的におさえています。斜めから時計をみるようなものです。この三次元的把握は別に悪いことではありません。英語でいうa few を2-3と訳すのではなく、手に握り締めた砂の量でわかるようなものです。

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アポの時刻があっても、道を歩きながら店のウィンドウに何か素敵なものをみつけたら、吸い寄せられていく。そして時間がないにも関わらず、店に入って商品知識を得ようとする。つまり、この一瞬が大事。そして道の向こうにも目をひくものがあれば、そっちにも行ってしまう。ジグザグ歩行です。だから、目的地への到着が遅れのです。

しかし、このジグザグ歩行にイタリア人のクリエイティビティが隠されています。アイデアは、こういう歩行途中、もしかしたら向こうの道に渡っている時に、ひらめていたりするものです。そして情報が集積し、それらがお互いにつながり、統合されたイメージをもつその直前にハッと思うことがあります。

・・・だから遅刻をしましょうというのではなく、あくまでも発想方法の一ヒントですから、趣旨を誤解せぬように(笑)。

Date:08/2/26

アイリッシュコーヒーをご存知ですか? ウィキペディアによると、その歴史は以下のように書かれています。検索エンジンで他の説明を探しても、およそこのようなところです。空港名はシャノンですけどね。

<ここから>
アイルランドで旅客機の乗客のために1942年に創案されたカクテル。考案者はジョー・シェリダン。第二次世界大戦前の1930年代に飛行艇を使った大西洋横断航空路ができたが、当時のプロペラ飛行艇は気密構造ではなく、暖房があまりよく効かなかった。そのうえ飛べる距離も短く、経路の途中で燃料補給にアイルランド南西部の港町・フォインズに寄り道しなければならなかった。

そこで燃料補給の待ち時間を利用して、飛行中に寒い思いをした乗客に体を温めて貰おう、という心遣いから、アイルランド名物のアイリッシュ・ウィスキーをベースとしたこの「燃料」が考案されたという。
<ここまで>

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ハンフリー・ボガードと一緒になったローレン・バコールで気分も1940年代になったところで、ぼくの経験をお話しましょう。秋も深まったある日、ダブリン郊外でフライフィッシングに立ち会ったときのことです。冷えた体にはこれが良いと出されたアイリッシュコーヒーを前に、友人から次のような説明をうけました。

「燃料補給のために空港に降りたパイロットは、冷えた体を温めるにアイリッシュウィスキーを好んだが、パイロットが人前でウィスキーを飲むのははばかれたため、一見してウィスキーと分からぬようにアイリッシュコーヒーが生まれた」

どうでもいいといえばどうでもいいのです。が、話として面白くするサービス精神が後者にはあって、面白いでしょう。そこで、ぼくはその後、ウィキペディアを無視して後者の説を史実として採用することにしたのです。これも人が楽しく生きるための工夫の一つでしょう。なお、材料は下記です。アイリッシュコーヒーを飲みながら、1940年代に飛んでいってみてください。

アイリッシュ・ウイスキー 30ml
ホット・コーヒー 適量
角砂糖 2、3個
生クリーム 少量

Date:08/2/15

日曜日の朝、美術館に絵画を見にいったときのことです。小さい息子に絵画を見せていて、ある時、彼の目線にたつと光の反射でよく見えないことに気づきました。絵画を見るのに必要な距離や高さが重要なのを知っていても、なかなか人の立場になるよう自然に身体が動かないものですね。

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このことから、友人のカーデザイナーの話を思い出しました。「日本とイタリアのカーデザインで何処が違うかというと、まず原寸大のレンダリングを見るとき、日本人デザイナーの方が50センチから1メートルはレンダリング寄りになりがちだ」と彼は言うのです。

そして、「イタリア人は同僚とカフェを飲みながら、レンダリングを眺める。じっと眺めることもするが、カフェを飲みながら雑談をし、チラチラと目を向こうにやる。このチラチラが重要なんだ。チラチラ見た時の印象がキーだったりするからね」と続きます。

こういうことは頭では理解できます。しかしなかなか身につかない。立ってカフェを飲みながら雑談をするというライフスタイルがないと、このチラチラは定着しずらいわけですね。ということで、視点を変えるってとても難しい・・・・。

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