その他 の記事

Date:08/3/25

先日、建築家と話し合っているとき、彼がちょうど仕上げたプレゼン資料を見せてもらった。トップページは、彼のアイデアスケッチとコンセプトの説明。その後に、模型の写真やPCで作成したイメージ図があった。超高層ビルとその周辺の都市計画だが、ここで僕が聞いた。「このスケッチはご自分でやって、あとは全部スタッフがやったのですか?」 「いや、このコンセプトも僕が自分で書いた。最初のアイデアを視覚化することと、言語化することは、絶対に僕がやる」との答え。

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この建築家の師匠の娘さんがまだ小学校低学年の頃、学校の授業でお父さんの仕事を作文に書くという課題がでた。彼女は「わたしのお父さんは、毎日、机の前にすわり、一日中、色鉛筆をもって、紙に絵をかいています。わたしのやっていることと、同じです」と書いた。 世界的に有名な建築家も娘さんの前では同じレベル(苦笑)。

すべては、この手を動かしてアイデアを出していくことからはじまる。これもとあるデザインの巨匠から直接聞いた言葉だが、「自分の手でスケッチを描かないと駄目だ。それじゃないと、どうしてもバランスがうまくいかないし、抜群なアイデアが出にくい」と話していた。

アイデアがどう生まれるかは、色々な人がさまざまに説明している。インプットがないとアウトプットがないとも言う。しかし、そのインプットも、意識的なインプットでない場合でも、ある瞬間、突然に閃くこともある。とにかく、僕は建築家やデザイナーの最初のアイデアスケッチをみるのがとても好きだ。

Date:08/3/24

某大手食品会社の新商品のマーケティングモニターの依頼があり、奥方連中が参加した後日談を昨日聞きました。インタビューやディスカッションが丸一日ということで、昼食が一流レストランでサービスされました。そこは英国式テーブルマナーで、ナイフやフォークを事前にすべて用意。もちろんミラノに英国料理のレストランなどあろうはずがなく、イタリア料理です。

 

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イタリア人の参加者たちは、そこに肉用のナイフがあるのを見逃さなかったようです。それもフィオレンティーナ(Tボーンステーキ)などをカットする、ギザギザが鋭いナイフ。前菜が4-5皿あり、そのレストランに相応しく、どれもやや創作料理風。新しいイタリア料理はフランス料理を取り入れ、新しいフランス料理はイタリア料理をまねる。そういうトレンドの皿でした。

プリモも3皿。パスタとリゾット。どれもおなかが張るような類。そこにいた全員は多いなと思いながら、セコンドで出るステーキを美味しく食べるために、なるべく少量におさえていった・・・・・・さて、次はフィオレンティーナだと身構えた瞬間、丸テーブルの周囲にたっていたウェイター達がナイフなどシルバーウェアをさっさと片付けはじめ、えっ!!と全員顔を見合わせる間に、カフェを持ってきました。

・・・・そこで、すべて終わり。ドルチェもなし。誰も、フィオレンティーナが欲しかったなどと、はしたない文句は言わない。しかし、「英国式テーブルマーナーって何のためにあるのか?イタリア/フランス式に、そのつどサービスするべきじゃない?」ということをぐちゅぐちゅと語り始めました。どうして、そんな思わせぶりなことをするのか、と。まったく品性をテストされているみたいじゃないか、と。

・・・・かわいそうに、とぼくも同情の涙を流すしかありませんでした(笑)。

Date:08/3/4

ぼくは外国人と日本に出張した際、ちょっと時間ができると彼らを住宅展示場に連れて行くことがあります。手っ取りばやく、日本の生活様式やその変化を理解するにちょうどよい場所なのです。今まで何回かこういう場所に案内し喜ばれた経験があります。

いつも、「相変わらずヨーロッパ調を謳うメーカーが非常に多いなあ」と思います。でもちっともヨーロッパではない。どちらかといえばアメリカ。ちょっと意地悪くセールスの人に「どこがヨーロッパなんでしょうね・・・」と尋ねると、「これは南欧風をコンセプトにして・・・」とか言い出します。

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アメリカ人が求めるヨーロッパ調をさらにモディファイしたという表現が正しいのでしょうが、もうそろそろ、このあたりのギャップを少し是正したらどうかと思うこともあります。まあ、住宅は輸出されないからいいけど、グローバルに売る工業製品の場合、この種の勘違いは致命的ですね。

・・・・と書きながら、ぼく自身も自戒することしきりです。

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