ミラノサローネ2008 の記事

Date:08/3/6

来月中旬、ミラノはデザインウィークになります。ご存知、家具のサローネが開催され、世界各国からデザイナーやプランナーが来訪します。以前はインテリア関係の人たちのイベントでしたが、この10年ちょっと前から、アートギャラリーの展覧会が同期化したり、マーケットテストの場として利用されるようになりました。

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もちろん仕掛け人はいます。ただインテリアデザイン外に広がった一つの理由は、工業デザインのトレンドがファッション産業と密接にリンクするようになったことがあげられます。コンテンポラリーアート→テキスタイル →アパレル→雑貨→家具→家電→自動車というようなデザインの流れが特に意識されだしたのも、この10年ちょっとです。90年後半にヒットしたスケルトンのアップルPCのアイデアは、90年前半のテキスタイルのトレンドを汲んだ雑貨デザインに源流があると言われます。もちろん、いまやこんな悠長な流れより、もっとパラレルな動きですけどね。

また、製品デザインが製品そのものの意匠と機能もさることながら、その製品が他製品とも一緒にどういう世界を構築するかが主要テーマになってきていることも、デザインとライフスタイルの関係の強化を促しており、その点もミラノが情報発信地になりやすい要因でしょう。

こうした背景から、イタリアンデザインとはイタリア人の創造性を指すより、ミラノを中心としたこのトレンド創出システムを表現することが多いです。実際、多くの外国人デザイナーがこのシステムに入り込んでいるし、アジアの情報通信機メーカーも欧州市場向けの商品企画の拠点としてミラノを選んでいます。

写真は市内中心部に近い旧会場の将来図です。来月後半まで、不定期にミラノサローネを色々な角度から取り上げてみましょう。また、「こういうことを書いて欲しい」とのご要望があれば、気楽にコンタクトください。

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