メトロクスのイタリアの旅 の記事

Date:08/10/20

先週は6日間、メトロクス社長の下坪さんと一緒でした。ミラノやイタリア各地を旅したのですが、こういう旅を毎年するようになって10数年が経ちます。サプライヤーの工場やデザイナー事務所を訪れるだけでなく、アートの展覧会、デザインや建築に強い書店めぐり、アンティークショップ・・・さまざまな場所を訪問し、さまざまな人と会います。以前、フランスでピエール・ポランとの話(以下)を書いたように、イタリア国内だけでなく欧州のほかの国にも行きますが、今回はイタリアだけでした。

http://milano.metrocs.jp/archives/28

アートの展覧会も重要です。バウハウス最後の巨匠と言われるマックス・ビルのアートポスターの製作を企画したのは、ミラノの王宮におけるマックス・ビルの展覧会が契機でした。下記にその時の経過を書きました。

http://milano.metrocs.jp/archives/5

今回はミラノのトリエンナーレからスタートしました。今年の初めにオープンしたデザイン博物館をみて、次にどんなデザイナーの作品を取り上げるといいのかを考え、フェラガモの歴史を総括した展覧会では、ブランドの構築の仕方を語り合うという具合です。ミラノ市内にモダンデザインのアンティークショップが増えてきましたが、下坪さんは「やっとイタリアの人たちも、自分たちのモダンデザインに経済的価値を認めはじめたということでしょう。ぼくはイタリアに初めてきた10数年前、イギリスやフランスに比べてその種の店が少ないのに驚いたものです」と語ります。

ミラノがデザインの中心と言われながら、これまでミラノのデザインを一覧できる場所がなかったのは、不思議でした。トリエンナーレのデザイン博物館が出来たことにより、アンティークショップも「博物館に保存された作品を売れる」わけですから、博物館というのはマーケットを形成するうえで貴重な存在であることがここからも分かります。今まで「MOMAにある作品」や「クリスティーズに出展された作品」というのがお墨付きの一つだったのが、もう一つ増えたことになります。今後、このマーケットの活性化がコンテンポラリーデザインにどう影響を与えていくのか、それをフォローしていかないといけません。

Page 4 of 41234