僕自身の歴史を話します の記事

Date:08/6/9

「2008 ミラノサローネ」を2ヵ月半かけて書いてきました。その後、熱心に読んでくださった方たちのために引き続き何を書くのが良いのか考えてきました。ぼくが書いてきたのは、如何に視点を動かすことが難しいか、ということです。しかし、その視点を動かさない限り、欧州の人たちに自然に受け入れてもらうモノを作るのは困難なのです。そこで、最後に欧州文化とは何かとぼくなりの意見を述べました。

先週、たまたま、ビトッシのセラミック製品が欧州と日本の市場で評価の仕方が違うことを、東京にいるスタッフと話し合いました。欧州では「味がある」と見られることが、日本では「品質での問題」として受けられることがありますが、そのギャップを如何に解決していくかがテーマです。とくに初めて話し合ったのではなく、何度も何度も繰り返されてきた内容です。

だが、先週はこういうことを電話で話しながら、ふっと「ああ、こういうことをブログに書いていったらどうか」と思いはじめました。つまり、僕自身がどういう経過をもって欧州文化の見方を獲得してきたか、その経験談を書いていくと、「2008 ミラノサローネ」に対する理解の仕方が違ってくるのではないか、それが、ビトッシの製品に「味を感じる」プロセスを知ることに繋がるのではないか。そう考えたのです。

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僕がイタリアで生活をはじめたのは1990年3月。今年で18年目です。長いといえば長いし、短いといえば短い。ただ自分のヒストリーをお話しするネタもないわけではありません。そこで、若干時間を前へ行ったり後ろに行ったりしながらも、ぼくが「2008 ミラノサローネの見方」で書いた内容を考えるに至った経緯を書いていくことにします。何回のシリーズになるか、それは僕自身も分かりません。それでも最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

それでは、まずイタリアに来ることを決めた1988年に時間を戻します。

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