さまざまなデザイン の記事

Date:08/1/19

2006年6月、ワールドカップでヨーロッパのどこも町中が燃えているなか、すべての飛行機が満席・・・他のアポも調整しながら席がとれ、下坪さんがミラノにやっと到着できたのは、なんとマックス・ビル展覧会の最終日前日でした。確か、日本がオーストラリアに大敗した直後だったでしょうか。あの頃の熱気を懐かしむために、大騒ぎの様子を記念にのせておきましょう(笑)。

wmilano

到着翌日の朝、早速会場に向かい、かなり長い時間滞在しました。すべてを見終わった後、下坪さんが「三次元は色々と難しいことが多いので、まずは二次元でやってみたいですね。マックス・ビルのグラフィックデザインもいいけど、僕は彼の二次元アートが良いと思います」と言いながら、もう一度、二次元アートの場所に足を運びました。

いや、バウハウス時代のタイプじゃないです。その後のもっと幾何学的作品です。「これなら、日本だけなく、海外にも売れやすい。海外からも結構オンラインで問い合わせが多いので、そうしたお客様にもマッチするカテゴリーになります。ポスター化するにあたり、日本に戻ったら、印刷会社にあたってみましょう」というのが、彼の意向でした。そこで、僕は誰が著作権を所有しているのかを調べることにしました。

 

Date:08/1/18

毎年、ミラノのサローネが開催される時期、二つの大事な場所があります。一つはトリエンナーレ。もう一つが大聖堂の横にある王宮です。これらの場所で企画されたイベントは、その時の文化トレンドをとてもよく伝えてくれます。下の写真はドゥオーモの上からみた王宮です。

王宮

2006年春は、マックス・ビルの展覧会でした。5月のある日、入場者も少ないだろう時を狙っていってみました。アート作品、建築、工業デザイン、グラフィックデザインがすべて一堂に会したもので、入り口にはバウハウス時代のクレーばりのビルの絵画が並んでいました。その次は三次元。僕はこれらの作品をみながら、これらの彫刻のどれかを縮小版にして商品化できないかなと思いました。ビルの彫刻は、こんな感じです。ねっ、小さくしてもいいと思うでしょう?

ビル彫刻1ビル彫刻2

それで、このアイデアを早速、東京にいる下坪さんに伝えたところ、「じゃあ、次回、ミラノに行くときに展覧会をみながら話し合いましょう」との答え。展覧会は6月中旬まで続いていたのですが、実は彼はヨーロッパへの航空券がなかなかとれなかった・・・・2006年といえばサッカーのW杯がドイツで開催されていたのです。どこの都市へのフライトも全部満席。さあ、困った・・・・。

 

 

 

 

 

Date:08/1/17

マックス・ビルの息子、ヤコブさんの別邸はスイスの山の上にあります。「かつて」と「今」が一緒です。「かつて」はアトリエとして使用され、「今」は生活空間です。2007年3月、ここに僕たちは訪ねました。僕たちって、メトロクス社長の下坪さんと僕です。写真左の「かつて」、写真真ん中の「今」をみてください。で、その位置関係はというと・・・・写真右の「かつて」+「今」。どうです? その対照ぶりはなかなかのものでしょう。
古い家022.jpg古い家と新しい家

ヤコブさんは考古学者ですが、お父さんのアーティストの血をひき、考古学者+アーティストです。赤いセーターに赤いデッキシューズが良く似合い、そして、もちろん時計はマックス・ビル。ベルトも赤です。しかし、セーターの下はグリーンで、ジーンズは黒。この日、僕たちは2回目の試作品をもっていったのですが、「う~ん、まだだね」という評価でした。父親亡き後、彼がマックス・ビルの著作権者なのです。彼から「OK」の返事がもらえるまでには、その後、何回かの試作を重ねなければいけませんでした。

以下がその時の作業風景。ご存知の図柄がテーブルの上に見えるでしょう。そう、ここのテーブルを挟んで、ヤコブ・ビルさんと、「このカラーはいいけど、こっちは駄目」とやりあったのです。

09.jpg

じゃあ、どうしてマックス・ビルのポスターを作ろうと思ったのか・・・・そのあたりの話を次回にします。

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