さまざまなデザイン の記事

Date:09/2/5

さて、ミラノサローネです。去年と同じく、「デザインの祭典」というタイトルでスタートします。

昨年、「ミラノサローネ2008」を50回近く書いたのですが、その第一回目が下記3月6日でした。今年は1ヶ月早いです。昨年の経験から、サローネのもっと前から事前情報を流すことで、このブログが皆さんにもっと役に立ったはずというシーンに何度かぶつかったのです。それから、今年は経費削減から行動を控えめにしている人達も多く、そうした人たちへのインプットも視野に入れるには、今から書いていこうと思ったわけです。

http://milano.metrocs.jp/archives/108

今日、日経デザインのメルマガ「日経デザイン・エクスプレス 2009/2/4 Vol.338」を読んでいたら、メルマガ編集長 丸尾弘志氏が以下のような文章を書いていました。

2009年1月23日から開催されたフランスの家具雑貨見本市、メゾン&オブジェの取材に行きました。過去類を見ないほど多くの日本メーカーが出展し、その多くが海外展開に向けた手応えをつかんだようです。

メゾン&オブジェはほかの国内外のデザイン関連見本市の中でも、各メーカーがブースの見せ方が特に力を入れているようです。大手がブースをしっかりと作り込むのは当然ですが、特に中小企業がこの点に力を入れているのが印象的でした。小さい空間の中でもブランドの世界観をしっかりと伝える努力をしています。ブースの作り込みを怠っては、欧州市場にはブランドの魅力を伝えるのが難しいだろうという印象を受けました。

昨年、ぼくは大手の見せ方も問題視しましたが、パリと同じようにミラノで上記のような傾向が見られるとすると、これは嬉しいです。ここは一つのポイントになります。どのような内容を、どのような言語や手段を使って相手に伝えるか? これはコミュニケーションの基本ですが、完璧でなくても、目指す方向が正しければ、いずれ成功するでしょう。

冒頭の写真ですが、マックス・ビルの息子であるヤコブ・ビルさんのスイスにある別邸です。昨年1月に書いた「マックス・ビルのポスターを作ろう」(下記)でご紹介した御宅です。2006年のサローネ時に王宮で開催されたマックス・ビルの展覧会を見学した結果、スタートさせたプロジェクトでした。サローネの見方の一つのヒントとして、この第一回「ミラノサローネ2009」でメモしておきます。

http://milano.metrocs.jp/archives/5

<本ブログや拙著『ヨーロッパの目 日本の目ー文化のリアリティを読み解く』に関するコメントやご意見は以下のメールアドレスにお願いします>

european.eyes@gmail.com

Date:09/1/30

ぼくが日本へ行ったとき、ほとんど必ずといってよいくらいに会うのが水谷修さんです。今や「夜回り先生」といったほうが通りが良いですが、もう30年近い付き合いになります。知り合ったきっかけは大学の体育の授業です。本来体育は1年生と2年生で単位取得するのですが、ぼくの場合、あまり学校に通っていなかった(いや、行っていたけれど、教室には行かなかった)ので、体育も単位を落としていたのです。それで3年ー4年で挽回しました。その3年生のとき、確か水谷さんは6年生として参加していたと思います。彼はヨーロッパで2年ほど放浪の旅をしていたので、在学年数が長くなっていました。

土曜日の朝の体育なんてもう面倒でしたが、体育は必須ですから仕方がありません。その渋々やっていた体育で水谷さんと知り合うことになりましたが、あたりまえながら、こんなに長い付き合いになるとは思っていませんでした。

学生時代だけでなく卒業してからも頻繁に彼の家や外で酒を飲み歩き、たいてい朝方に寝につくというパターンでした。一緒に山を登ったり、旅行もしました。ぼくがイタリアに来るのを応援してくれたのも彼だし、90年の夏、ベルリンの壁が崩れた翌年、ミュンヘンでレンタカーを借り、ウィーンを通り、ハンガリー、旧チェコ・スロヴァキア、旧東ドイツ、旧西ドイツ、フランスと3000キロ以上の旅も一緒にしました。彼のクルマの運転は抜群で、ブラチスラヴァでドル稼ぎの警官の嫌がらせをうけたとき、彼は一瞬ハンドブレーキを引きクルマを急転回させ、逆の方向に逃げ切るという技も披露してくれました(?)。

先日、渋谷に近い小さな料理屋で彼と会いました。彼の話はとても面白く刺激的です。これからの社会の方向が実に的確に示され、且つそれに深さがあります。いくら深さに拘っても、方向があっていないと話にならないことが多いのが普通だと思いますが、水谷さんは昔から同じことを語り続け、その方向は同じところを指し続けています。彼は今、迷える多くの子供たちを救う活動をしていますが、これも実に自然です。彼の生き方を見ていて無理がありません。それは通常の人では想像できないくらいの我慢を強いられることが沢山あると思いますが、それでも水谷さんは、ひょっこりと笑顔で出てきてくれます。ぼくの日本滞在中の大切な楽しみです。

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Date:09/1/28

1月6日に「生活実感を思考の原点にする」というタイトルの文章を書きました。そこで、昨年9月にサンフランシスコで行われたTech Crunch50で発表されたセカイカメラに見られるコンセプトを紹介し、プレゼンが見られるYouTube のURLも記しました。

先週、この頓智ドットの井口さんと久しぶりに東京で会って色々と話しました。さまざまな情報がタグされているiPhoneも実際に試してみました。カフェに一緒に座ってiPhoneで店内を見ると、例えば、そこには女性用バッが宙に浮いた感じで画像が見えてきます。とてもリアリティがあり、現実の世界が目と心だけではなく、こういうデバイスによって構成されつつある時代の到来を実感します。

昨年9月のプレゼン以降、一気にその存在を世界に知られた彼は、世界中からさまざまなオファーを受けているようですが、彼が以下のブログで書いているように、2月5~6日開催のNetexplorateur Parisで2008年の優秀なネット技術に選ばれ表彰式とスピーチがあるとのこと。3月30~31日開催のMARKETING 2.0 Parisでもプレゼンの依頼を受けています。世界が新しいコンセプトを如何に待ち望んでいるかという証明だと思います。

http://d.hatena.ne.jp/roadracer/

一時盛んにリファーされたWEB 2.0 という見方は既に過ぎ去った感があるものとして語られることが常で、現実復権へ世界が新たに注視していることは喜ばしいというべきなのでしょう。ただ、井口さんは、世代間のネットギャップの大きさにかなりため息をついています。これが世代間だけの問題なのか、それ以上の要素が絡んでくるのか、このあたりにぼくの関心があります。

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