セミナー・講演など の記事

Date:12/2/26

東大のイノベーション教育の場である i.school について以前、日経ビジネスオンラインの連載で紹介したことがあります。この記事の最後に昨年3月11日に被災地となった気仙沼・唐桑地区での学生たちの取り組みについて触れました。

昨年秋より、彼らはローカルに関する思考を閉じたものではなく、開かれた「生態系」のなかで発展させていくモデルを作るべく話し合いを続けています。船名の最後にある「丸」は、母港を離れて丸を描くように再び戻るーしかも、結実をともにしてーことを祈っていると言いますが、その丸にちなんで、i.school のプロジェクトはMARU プロジェクトと名付けられています。

このプロジェクトのために、ミラノ工科大学のビアモンティ氏が学生を伴って来週初めより気仙沼に滞在します。気仙沼の良いものが、イタリアの小さな街の良いものがどうコンビになると威力を発揮するのか?それがどう世界の他のローカルにつながっていくと良いのか?そして、それらがどのように気仙沼に還元されるのか?MARUプロジェクトは、このようなことを考えています。

この機会を利用して3月3日に東大本郷で彼の講演会とパネルディスカッションがありますので、以下、i.school のサイトにある案内を掲載します。

<ここから>

http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/news/innotalk1_12_open

イノトーク WHICH DESIGN IN WORLDWIDE CRISIS? A POINT OF VIEW

2012.02.25

昨年3月11日の東日本大震災から間もなく1年を迎え、大きな被害を受けた東北 地方沿岸地域の未来をあらためて見つめ直す時期に差し掛かっています。このたび、東京大学i.schoolでは、地域イノベーションの最前線で、デザイン を通じた研究および実践に長らく取り組んできたAlessandro Biamonti博士をお招きし、彼の知識と経験を共有していただく機会を設けることといたしました。
Biamonti博士のレクチャーに続いて、博報堂イノベーションラボの市川文子氏をホスト役に、震災と欧州で進む経済危機が持つ共通性が、これからの社 会のあり方に与える影響を議論する、トークセッションも合わせて開催します。是非、この機会に、デザインがよりよい社会変化を生む力となることを知り、変 化への道しるべを共に考えていきましょう。

開催日時:2012年3月3日(土)午後1時~3時
(開場:12時30分)

会場:弥生キャンパス セイホクギャラリー

言語:英語

詳細・参加応募はこちらからどうぞ。

 

Date:12/1/26

2月25日に「アーカイブの時代変遷と地域差異」をテーマにした勉強会を実施しますが、28日番外編を行うことにしました。いつものように講師をお呼びするのではなくワークショップ形式で議論する場にします。

参加希望者は、anzai.hiroyuki(アットマーク)gmail.com かt2taro(アットーマーク)tn-design.com までお知らせください。議論に積極的に参加していただける方、本研究会の今後の活動に貢献していただける方、大歓迎です。内容に一部変更になる可能性がありますが、その際は、ご了承ください。場所はいつもと同じく、六本木アクシスビル内のJIDA事務局(http://www.jida.or.jp/outline/)です。

2月28日(火)18:30-21:00 「本社の国のイメージと商品ブランド力」

グローバルビジネスになればなるほど本社の場所は関係ないと言われがちです。しかし、はたしてそうでしょうか?アップルはアメリカ、ネスレはスイス、メルセデスはドイツ・・・というように会社の国のイメージと商品ブランドは緊密な関係にあります。その一方、HTCやエイサーのように、本社の場所を知っている人は知っているけれど、さほど国のイメージが効いていないと思われる事例も身近にあります。また電子機器だけでなく、キッコーマンの醤油にみるように、日本食のためではなく各地での料理に合う調味料として販売する戦略事例も少なくありません。

ここの一つの調査報告書があります。昨年3月13日以降に世界9か国で日本や商品のイメージに対するリサーチを定期的に実施した結果です。これをみると、商品カテゴリーによって津波や震災後の原発事故により信頼性がさほど変化しないものと低下しているものに分かれます。あるいは生産場所と本社の場所へのイメージと商品イメージをみると、各国の日本へのイメージとは当該国の自国イメージとの釣り合いのもとで構成されているかもしれないと推察される結果があります。

本勉強会では、上記の報告書にあるデータを基にワークショップ形式で「自分の商品の見られ方」について議論していきたいと考えています。

参加定員数:15名
参加費:1000円(飲み物や軽食を用意します)

 

<冒頭の写真は、2月25日勉強会の告知で掲載したドローイングが作品となったものです>

Island: an existence of nine years. 2002-2011. Mixed media. 180x310x105cm.
Installation view “Winter Garden” at Maria Grazia Del Prete, Rome, 2012.
Foto: Tartaruga – © 2012. Satoshi Hirose All Rights Reserved.
Date:12/1/11

ローカリゼーションマップの勉強会をスタートしたのが2010年の3月。1年目6回、2年目6回と偶然にも同数の実施でした。昨年最後は「インフォグラフィックにみる文化差」でした。

2012年は13回目の勉強会で幕開けです。今年も6回実施を目標にスタートです。

参加希望者は、anzai.hiroyuki(アットマーク)gmail.com かt2taro(アットーマーク)tn-design.com までお知らせください。議論に積極的に参加していただける方、本研究会の今後の活動に貢献していただける方、大歓迎です。内容に一部変更になる可能性がありますが、その際は、ご了承ください。場所はいつもと同じく、六本木アクシスビル内のJIDA事務局(http://www.jida.or.jp/outline/)です。

2月25日(土)16:00-18:00 「アーカイブの時代変遷と地域差異」

かつて資料保存には努力が必要でした。とくにスペースとの戦いがあり、それだけのコストをかけて物理的に資料を保存する意味があるのかを常に自問しながら自らと人を説得していく必要がありました。が、時が経過し保存された資料の意味が「浮上」してくるものです。歴史はこうして作られてきました。つまりアーカイブの価値を知ることは、歴史に評価されることを念頭におくことにほかなりません。国によって違うジャンルの博物館があるのも、その点からみると興味深いです。

一方、多くの情報がデジタルで保存できるようになり、特にクラウド上に情報が存在するとき、今までのようなコスト計算が不要-話をシンプルにすればーになりました。アーカイブはあるシステムにのれば「意図的にではなく無意識」にできるようになりました。Tweetして失敗したと思った記述を自らのタイムラインから消去しても、アーカイブシステムがおせっかいにもデータを守ります。フェイスブックを利用してライフログを自動的に作れるようになりました。

ここにアーカイブに関する考え方の変遷や地域文化による差異を探索していく意義があります。

どこか新しい国に出かけるとスーパーに入り生活者の日常を探ることを楽しみとする人は多いでしょう。しかし、そうして世界中のミルクを買い集めてパッケージデザインなどから社会分析する人はそんなに多くありません。しかもスーパーだけでなく、郵便局や病院にも出かけてシステムを観察し、その国の文化や社会の特徴を知ろうとする人はさらに珍しいです。

その珍しい人が柳本浩市さんです。縄文時代からのー古今東西ーさまざまなアイテムをコレクター以上のコレクションをもちながら「ぼくはコレクターじゃないんです。これだけモノを集めていて、こういうのもなんだけど、ぼくはモノの周辺に興味があるんです」と語る人です。アーカイブの意味をリアルに語っていただくなら、この柳本さんをおいていないでしょう。

参加定員数:20名
参加費:1500円(18:00-20:00の懇親会参加費を含む)

講師:柳本 浩市(やなぎもと こういち)

今回のテーマにあわせ、検索で出てくる柳本さんのプロフィールを掲載します。

→Twitter での自己紹介
@metaboyana  リアル中西という次世代型飲み会主宰。過去の情報や物を貧欲に収集し、そこから見える歴史背景や社会性と心理を読み解き、将来の商品開発や教育、戦略を企てる仕事。つまり考古学や社会学のような研究を実ビジネスやリアルライフスタイルに繋げる仕事をやってます。

→「Openers」で柳本さんの連載でのインタビュアー紹介

http://openers.jp/interior_exterior/yanagimoto_kouichi/index.html

オンラインブックストアで『Design=Social』の著者紹介

歴史に名を残したデザイナー、メーカー、ブランド、デザイン形態……。エアラインや北欧ブームの仕掛け人でもあり、現在はKDDIなどのデザインアドバイザーも務める柳本浩市氏が、その成功の背景にある理由を紐解きます。そこから見えてくる未来のデザインのあり方とは!?

→ぼくが「『Design=Social』を読む」で書いた柳本さん紹介

http://milano.metrocs.jp/archives/3589

 

尚、フェイスブックのページ(下記)でもローカリゼーションマップの最新情報を提供していきますので、このページを「いいね!」に入れておいてください現在、1335人の方にフォローいただいています。

http://www.facebook.com/localizationmap

 

冒頭のドローイングについて

Image drawing for the exhibition “Winter Garden” © 2012 Satoshi Hirose All Rights Reserved.

ローマのGalleria Maria Grazia Del Prete (1月23日から3月24日)にて作品が展示されます。9年間に作家自ら消費したペットボトルのキャップに小麦粉を流し込み島を作りました。台座の側面に小さなくぼみがあり、そこに金の豆がおかれています。ある日常的に使われるものを通じ、具体的な概念が時と文脈によって変貌していくことを可視化しています。今回の勉強会とのテーマと非常に近いと思い、ご紹介することにしました。作品の写真を1月23日以降に掲載します。

 

 

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