ピレッティと語り合おう(2)

「チャールズ・イームズが他の誰よりも抜きん出ていることはすぐ分かったけど、本当にそのすごさを理解するには少し時間がかかったかもしれないな。わたしが彼と実際に知り合ったのはね、カステッリがパリでプリアをプレゼンしたときだった。そのとき、ハーマン・ミラーがアルミニウムグループをプレゼンしたんだね。」とピレッティはイームズとの出会いを思い出します。ポランもイームズを絶賛していますが、彼は自分でも内気だというくらいなので、イームズと近くにいる機会があっても話しかけませんでした。ピレッティはその点積極的でした。

gp2

 

「それから何年かたってピレッティ・コレクションを発表したとき、イームズの奥さんがわたしのことをすごく褒めてくれてね(笑)。彼女が亡くなる数ヶ月前だったな・・・・。わたしは彼のした仕事、全人生、どのように生きてきたのかをよくみてきたけど、学んだことは多かったよ。彼に近い人とも知り合い、イームズのもとで働くようにも勧めてくれたこともあった。すでに結婚してカステッリで働いていたから無理だったけどね。」と話してきて、ネルソンにも言及します。

「ネルソンはハーマン・ミラーの責任者だったわけだが、 彼はイームズの作品をみて、自分より優れていると思ったんだね。それでイームズにデザインを頼んだ、責任者としてね。ブラボーだと思うだろう。ネルソン自身もいくつかデザインしたが、イームズのように記憶に残るものは何も・・・・。イームズは歴史をつくったけど、ネルソンは少しだけ。でもネルソンは賢かった。だからイームズに『おいで』と言えたのだね。」 この部分、才能を存分に発揮する人間と、存分に才能を発揮させるマネージメントのよい関係を示していて、興味深いですね。

このような話をしながら、また時代を遡りスカンジナビアに戻ります。「カイエルホルムとも会ったけど、とても素敵なシェーズロングを作ったね。詩的だった。ユールやヴェグネルとも知り合ったけど、彼らとわたしが違うのは、わたしは生産する数に拘るということだね。木では何十万という数の椅子を作れない。コストが高すぎる。つまりね、わたしは低コストに興味があるんだな」

 

このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

Category さまざまなデザイン, ピレッティと語り合おう | Author 安西 洋之