2008年ーミラノから眺めるヨーロッパ(3)
Date:08/12/29
(1)で引用した茂木健一郎氏の文章は、以下のような内容に引き続いて書かれたものです。
<ここから>
マイケル・ファラデーは、電磁気学に関する数々の先駆的実験を行った。ファラデーが様々な電磁気の現象を発見するのに対して、ある皮肉屋は、「そんなものが何の役に立つのかね?」と言ったという。
その皮肉屋が、今秋葉原の街につれてこられたら、口をあんぐり開けてびっくりすることだろう。
そんなファラデーの信念を表した言葉がある。
素晴らしすぎるからといって、それが本当でないということはない。ただし、それが自然法則に反しない限り。
<ここまで>
ここに(2)で書いた「自然法則に反しない限り」という条件があります。繰り返すようですが、全く新しい時代を迎えるに違いないこの今、2008年をまとめるにマッチする内容です。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/
それでは、「さまざまなデザイン」の8月以降を振り返りましょう。ローマ教皇を何人も出した名門貴族は「若くして成功させない」「細く長く生かす」ことを知ったマルタ騎士団の神父である山下一根さんは、西洋紋章デザイナーです。英国の筆頭公爵は英国国教会ではなくカトリックであり、ハプスブルグ家やブルボン家と並んで山下さんのクライアントです。そういう欧州の伝統社会に食い込みながら、「富の分配」を目ざして生きています。
山下さんと反対の方向に動いてきた例にあげたのが「トスカーナの露天風呂」。トスカーナの山のなかに露天風呂を作ったドイツ人貴族は、ヨーロッパの伝統社会そのものから、日本文化に接近してきました。幼少の頃からジネクタイにジャケットで食卓につく生活を送ってきた人間が、自分自身の手で何かを作っていくことを漢字を通して学んでいきました。
http://milano.metrocs.jp/archives/309
「GEDYの営業担当との会話」は、中東地域のデザインセンスが西欧のそれに接近してきた一方、ロシアはかつての中東のようなセンスに近い。しかし、ロシアのなかでも、サンクトペテルブルグに行くとモスクワと比較して洗練度が増すというGEDYの営業担当の実感を書きました。デザインセンスが時間や社会の動きでどう変わるのか、興味深いエピソードがあります。
http://milano.metrocs.jp/archives/329
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