スカンジナビアからイタリアへ(3)

コンパッソ・ドーロはよく日本のグッドデザイン賞と比較されますが、これは1954年に誕生しました。デパートのリナシェンテがはじめたものです。その後、デザイン組織であるADIに移行しますが、最初はデパートがイニシアチィブをとったのですね。ADI会長フォルコリーニの言葉を借りれば、「コンパッソ・ドーロをやるには商売上のそれなりの理由があった」のです。北欧デザインの商品は輸入品で高い。国産品は質が悪い。こういう悩みを抱えていたのですよ。そこで、デザインのレベルをあげ、良い製品を作る必要があったんですね。

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またまたフォルコリーニの表現を使えば、「イタリアデザインには父親と母親がいて、それはオリベッティとリナシェンテだった」という具合。このような状況のなかで、カステッリは企業家として奮闘していたわけです。もともと化学を勉強したカステッリでしたが、実際の製造の世界は分からないことだらけで苦労したようです。しかしながらまったく知らない分野でもなく、彼のお父さんがクルマのナンバープレートを作る会社をやっており、カステッリはそこで2年間働いた後に独立したのです。

だからカーアクセサリーにはなじみがあり、クルマの上にのせるスキーキャリアが最初のヒットでした。そして、バケツでコンパッソ・ドーロをとるのです。デザインはジーノ・コロンビーノ。快進撃のはじまりですね。

 

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Category さまざまなデザイン, スカンジナビアからイタリアへ | Author 安西 洋之