11月30日 lmap勉強会「安藤昌也さんのUX論 利他的な『私』」
Date:13/10/6
ローカリゼーションマップという言葉をはじめて思いついたのが2010年1月です。以下の「サランラップのカッター」をネタに書いたブログあたりがスタート地点です。
http://milano.metrocs.jp/archives/2755
欧州における電子デバイスのインターフェースのユーザビリティ地域差異に関心があった。lmap構想は、その延長線上にありました。勉強会をスタートしたのが2か月後の3月。先月は19回目の勉強会でした。コンセントの長谷川敦士さんに講師をお願いし、「文化コンテクストを読むサービスデザイン」をテーマにしました。いつもと同じように活発な議論が交わされ盛況でしたが、質疑応答の一部がPDFで見られるようになっています→https://www.dropbox.com/s/roxdnulbogtav5w/lmap_minutes__130921.pdf
来月は20回目です。ユーザーエクスペリエンス(UX)がサービスデザインのキーワードになっていたので、電子デバイスのユーザビリティ→インタラクティブなインターフェース→UX→サービスデザインという流れから、今回は議論の発展系として、このUXを真正面から捉えようと思います。
参加希望者は、anzai.hiroyuki(アットマーク)gmail.com かt2taro(アットーマーク)tn-design.com までお知らせください。議論に積極的に参加していただける方、lmap の今後の活動に貢献していただける方、大歓迎です。内容に一部変更になる可能性がありますが、その際は、ご了承ください。場所はいつもと同じく、六本木アクシスビル内のJIDA事務局(http://www.jida.or.jp/outline/)です。
11月30日(土)16:00-18:00 「安藤昌也さんのUX論 利他的な『私』」
「俺がこう思うんだから、その感覚を重んじるべき」というニュアンスがユーザーエクスペリエンス(UX)の世界で強いような気がします。「ユーザー中心」は民主的なイメージがありながら、実はエゴイスティックな態度そのものではないか?と疑心暗鬼な目線が向けられがちです。特にスマホなど個人所有のデバイスが増えて「発言権」をもてばもつほど、その傾向は強化されます。「君が幸せじゃなかったらダメなんだよ」と語りながら、「君よりぼくの幸せのほうがもっと大事なんだ」とでも言いたげな・・・。
しかし、UXの本来の議論はそんなささくれだった角がたったものでなく、他人への思いやりで成り立っているのでしょう。そして、そこにある他人とは、君だけじゃなくて、まだ見ぬ彼女や彼を含んでいる。経験や感動のシェアというのは、人へのゴツゴツした押しつけではなく、水が自ずと流れて広がるような願いが隠されているはずです。
実は、このテーマはローカリゼーションと密接にリンクします。狙った市場への「友好的侵入」を図るにあたり、市場のユーザーを「さあ、来い!いじめてやろうじゃないか」と意地悪な存在とみるのは損でしょう。敵対的な態度を想定すると無駄な作戦に時間を費やしてしまいます。売り込み側にとっても説得的というポイントをよりソフトにするという視点だけでなく、お互いがもっと仲良くなれば上手くやれるのではないか?というアプローチが求められます。
今回はUXの第一人者である千葉工大の安藤昌也さんが、自らのUX論を敬称つきで語るタイトルにしてみました。安藤さんの現在のUX論に辿りつくまでのプロセス、これからの考えや実行していくアイデアなどを伺いながら、lmapのこれまでとこれからを重ね合わせ、新しい社会の組み立て方とビジネスの仕方について議論します。
参加費:1500円(18:00以降の懇親会参加費を含む)
講師:安藤昌也(あんどう まさや)さんの略歴
1997年 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。NTTデータ通信株式会社(現株式会社NTTデータ)を経て、1998年 アライド・ブレインズ株式会社の設立に参加。取締役に就任。ユーザビリティ・アクセシビリティを中心にコンサルティング業務に従事。2006年 早稲田大学 非常勤講師、2007年 国立情報学研究所 特任研究員を兼務。2008年より公立大学法人首都大学東京 産業技術大学院大学 産業技術研究科 助教、2011年より千葉工業大学工学部デザイン科学科准教授。
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