ノヴィラーラ物語ー2800年前の船をつくる(5)第一部終

ノヴィラーラの埋葬地から、この時代の鉄の剣や琥珀の首飾りが出てきました。鉄器時代にちょうど移行している最中に貴重な鉄を子孫に譲渡しなかったのはどうして? 琥珀もアルプスの北側でしか入手できないものでした。そういうものを土の中に埋めるのは、よっぽど経済的に余裕があったのだろうと想像できます。

まず、クロアチアの近海でカクッとノヴィラーラに交易船が曲がったのは、あそこに海賊が多かったから、それを避けるためだったろう。すると海賊は黙ってみているわけはなく、挟み撃ちを考えるだろう。そのための基地がノヴィラーラだったのではないか。その頃、海面は現在より3メートル高く、ノヴィラーラは海から眺めると威容な城砦にもみえたはず。そうコバウは考えたのです。

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上は現在のノヴィラーラからアドリア海を眺めたところです。2800年前は、海が眼前にまできていたはずです。惜しげもなく鉄や琥珀を土の下に埋めたのも、海賊ゆえの行為だったのではないかということなのですが、「あれは戦うための船だったのではないか?」という疑問が、こうして回答を導いてきてくれたわけです。つまり、戦うとは、海賊が戦うという意味だったのですね。

実はコバウの自宅も、この近くです。そして対岸のクロアチアにも家があります。まさしく海賊と同じ位置でアドリア海を眺めているわけです(笑)。

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Category さまざまなデザイン, ノヴィラーラ物語ー2800年前の船をつくる | Author 安西 洋之