「毎日会ってる人が同じこと言うから自分が間違っているとは絶対考えない」

このところブログの使い方を間違えているなあと反省しています。本来は最初にネタを掴んだときにTwitterやブログに書き、それを発展させてサンケイBizの「安西洋之のローカリゼーションマップ」に書くのが良いと思っているのですが、いつも逆です。どうしてもサンケイBizが最初になりやすい。これでは、ブログがぼくの第一次情報発信基地としての機能が果たせていない。とは言うものの、そういうルールで徹底しようという意識がそんなに強いわけでもないので、まあ、許してください。

この金曜日から月末まで日本に滞在します。勉強会は満席以上の参加申し込みを頂いています。初めてお会いする人や常連復帰組もいて、また新しい輪が広がりそうです。この勉強会に限らず、今回、初めてお会いする人の数を意識的に増やしてみました。ソーシャルメディアで知り合った方もいます。また今まで何冊か読んでいる本の著者にもお会いしてみようと思います。ある年齢になると、紹介もなしに面談を申し込むのがやりにくいー人から紹介されるのを待つのが大人だ、とーとかつて言われましたが、そういうことを気にしていたらいつまでたっても会いたい人に会えません。

ぼくは学生時代から30代にかけ、会いたいと思った人に片っ端からお会いしてきましたーそれでイタリアに来ました。肝心な人に会わずに周辺事情を調査して「知った気になる」ことを避けていました。大企業のトップの方たちや社会をリードする人たちと話すことは若いぼくにとって刺激的でした。同世代と会うことが少なくなった時期です。しかし40歳周辺くらいで変化が生じます。二つあります。一つは自分のビジネスに繋がらない財界人と会うことが減り、20代の人たちとのつきあいが増えました。30代は「現実を知っている競争」に励んでいるので、相変わらず30代とは距離がありました。

しかし、この20代も落し穴があります。当然ながらほっておくとすぐに30代になってしまうので、常に新しい人と会うことに力を入れないと会えないのです。大学の先生をしているわけでもない、大企業で毎年新入社員が入ってくるわけではない、そういう条件で20代とのつきあいをキープするには「意図的」である必要があります。結果、日本でもイタリアでも、今、20代のつきあいがかなりある方だと思います。そして今や30代の「現実競争」も気にならない年齢になったこともあり、30代の方ともお会いすることが多いです。こうしたなかで、気になるのことがあります。「40代って結構、年寄り!」と思うことがわりと多いのです。50代のぼくに言われたくない、という反論や反発があるのを覚悟してあえて言うと、30代の現実競争で「現実に負けた」人たちは、極めて保守的になります。

さて今日、ボストンに住んでいる渡辺由佳里さんが、最近の政治家や大使のお騒がせ発言をとらえて、以下のようなTweetをしていました。

1)最近の政治家や大使の失言についてですが、同じような仲間としかつき合わない人たちによくあるパターンです。アメリカでも特権階級のカントリークラブ と職場だけの人間関係しかない人は、トンデモ発言します。毎日会ってる人が同じこと言うから自分が間違っているとは絶対考えない。

2)仲間内でばかり飲みに行く暇があるなら、ボランティアで自分とはすごく異なる人たちと関わるとか、商店街に行って店の人と喋るとか、なるべく自分の小さな社会から離れる機会を作ったほうがいいです。すごく学びになります。

3)これはわが家の夫にも進言してることです。その辺のおじさんやおばさんになって、耳を傾けると、いろんな人がいろんなことを語ってくれる。

基本的に年代は関係なく、狭い世界に閉じこもっていると、とてつもない失言をするわけです。特に30代の「現実競争」を経て「小さな現実」に住処を定めた40代は要注意です。「50代以上よりは若い」と思い込んでいると穴に嵌るわけです。因みに、この渡辺さんとはミラノで先月お会いしましたが、常にオープンであることに努めている様子が窺えました。旦那さんはデジタルマーケティングのエキスパートであり、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』を書いたディヴィッド・ミーアマン・スコットさんですが、ご夫妻、その点、よく似ていらっしゃいます。

そう、そう、一つ忘れていました。ぼくはこのブログを運営しているメトロクスのコンサルタントもしているのですが、十数年の取引があるイタリアのB-LINE社が来年のミラノサローネで発表する作品への提案を募集しています。手元にブリーフィングがあります。イタリアのデザイン界で自分の力を試してみたいと思うデザイナーの方、ぼく宛(anzai.hiroyuki(アットマーク)gmail.com )にご自分のバックグランドを記してメールをください。英文要旨をお送りします。提案の締め切は7月15日です。もちろん年齢制限なしです 笑。

 

 

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Category ミラノサローネ2013, ローカリゼーションマップ | Author 安西 洋之