まだ見ぬ地平線を目指す君たちへ

東京を中心に30代半ばの人たちが定期的に集まってワイワイおしゃべりする会があります。日本を何とかしたい、世界を変えていきたい・・・と思う人達が多いのですが、この会でサイトを作ることになりました。ぼくもスピーカーとして参加したことがあるので、コメントを掲載したいと依頼されました。お題は二つで、ぼくが会で話したことの趣旨と、会のメンバーへの一言です。数日前、その原稿を書いたので、ここにも掲載しておきます。それぞれ400字以内です。

ひとつめは、ローカリゼーションマップの狙いです。タイトルは「異文化への苦手意識をどう解消する?」です。

アカデミックに異文化を100%理解しようとしない。ビジネスを前進するには、この心構えが必要。世界を分かるためには、人と会いまくるか、モノをみていくか。これら2つのアプローチがあります。

もちろん人と話すのは大事。が、「人はみんな同じ」か「人は全部違う」という結論ではビジネスに使えません。そこで市場でローカライズされたモノをみて、地域で鍵となるロジックを探るのが有効になります。これがローカリゼーションマップ。ターゲット市場の消費者の頭の働きを理解するのが目的です。

今年から、企業の中でレクチャーやワークショップをスタートさせました。具体的なビジネスプランや商品企画を作るサポートをしていきます。

又、この活動は日本国内だけでなく国外でも行います。第一弾として、9月にバンコクのデザイン振興機関でタイ人のビジネスマネージャーやデザイナーを相手に行いましたが、海外進出を図る参加者から好評でした。

ローカリゼーションマップを端的に説明することを何百回とやってきましたが、たぶん、今時点では、このような表現が一番いいかなと思っています。みるべきモノは最低3つのフィールドにまたがっていることが条件で、「地域で鍵となるロジック」も一つではありません。

一方、二つ目の30代半ばの人たちへの言葉のタイトルは「如何に頭の中を計画的に『更新』するか?」

一番恐れなければいけないのは、頭の中が閉じていることです。どうしても開放させないといけない。そのためにすることは2つです。意図的に場所と時を移動すること。

生活圏500mの範囲でこれができる人もいますが、愚かなぼくには叶えない課題です。どうしても物理的な距離を移動しないとダメなんですね。それでミラノに住んでいる。やはり刺激が沢山あります。外国人ゆえの特権です。

時の移動は、例えば歴史の本をたまに読むことです。そうすると当たり前と思っている考え方が、すごく古い時代に起源があったり、ほんの数十年前に生まれたものだったりすることに気づきます。

大切なのは、そうやって常に頭の中の「更新」を計画的にやることです。ぼくの夢は、新しいコンセプトを作ることです。そのために拠点としてヨーロッパを選択しました。ヨーロッパは「更新の仕方」が他の地域より成熟しているからです。

気楽に遊びに来てください。

場所の移動には言語空間での移動も含みます。物理的に動けなければ、少なくても普段使っている言語ではない言語を意識的に使うことです。

このブログのエントリーを「まだ見ぬ地平線を目指す君たちへ」とややエラソーに書きましたが、この会には既に驚くような活躍をしている人達も多く、ぼくがアドバイスをもらいたいくらいです。ただ、20年近く彼らより多く生きている人間の経験から言わせてもらうと、35歳はあらゆる意味で転換期です。幸運と勢いで撃ち落としてきた鳥も、これ以降、知恵がつき始めます。鳥を飼いならすなり、違った方法で生きていかなくてはいけないでしょう。40代後半以降の「深み」を獲得するためのプロセスとして、「再起動」が35歳と考えてよいと思います。

「再起動」をいつクリックするか。その判断だけは早くしておいた方が良いと思います。

 

 

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Category イノベーティブ思考, ローカリゼーションマップ | Author 安西 洋之