メトロクスものがたり(2)-ミニカーのコレクション
Date:08/11/12
小さな頃、下坪さんの趣味はコレクションでした。ミニカーです。トミカ(現タカラトミー)から出ていたミニカーをショーケースに埋めていくことが最上の喜びでした。セメント施工の会社をやっていたお父さんがお客さんに集金に行く際、彼はお父さんのお供。そして、その帰りにいつもプレゼントがあったのです。
いわゆるスーパーカー世代です。でもミニカーはスーパーカーより普通のクーペなどが中心でした。クルマそのものへの関心もさることながら、「ショーケースのなかに何かが欠けている」ということが気になって仕方がなかったのです。このあたりに、下坪さんの「完全」に対する情熱がみえます。
しかしながら、家にこもりっきりの子ではありません。小学校3-4年生の頃、そろばん塾の帰りがてら、町内にあった街灯を片端から石を投げて壊したことがあります。木の電柱で電球も低かったのでしょう。それにしてもたいした命中率です。しかし、下坪さんは翌日、お母さんに電柱に縄でしばられ、2時間ほど泣きっぱなしだったそうです。通り行く人やクルマが皆、足をとめていくわけですから、かなり厳しいお仕置きです。
下坪さんのお姉さんは1歳年上です。背も高く運動も勉強もでき、いつも弟として悔しい思いをしていました。そのお姉さんが中学1年のとき、下坪さんが小学校6年生のとき、二人で喧嘩して弟は彼女を投げ飛ばした。このときの解放感と爽快感は忘れがたいといいます。街灯を壊したことといい、その頃の腕白ぶりがほほえましいです。とにかく、学校では工作が好きで、モノ作りが大好き。でも少年野球では投手。バランスの良さが窺えます。







