ヴェネツィアのビエンナーレー2
Date:08/10/29
ビエンナーレは各国館があるジャルディーニ、元造船所の場所を使ったアルセナーレ、そして街の各箇所にある展示、この三つで構成されています。どれが一番面白かったか?と聞かれれば、アルセナーレです。街の中にある展示はほんの一部しか見ていないので、そこに抜群の作品があるかもしれませんが、なんとも言えないのです。少なくても、ジャルディーニよりアルセナーレのほうがずっと刺激的だったとは言えます。
今の世の中、新しい考えを提示するのに大変苦労しています。その苦労ぶりがジャルディーニであまりにはっきり出すぎているのですが、アルセナーレでは、「そんなの苦労じゃない、ここに楽しみがあるんじゃない」という展示が多いと思いました。それと、ここでは世界の人たちに通じるデザイン言語を使っているのが素敵です。作品のあいだを歩きながら、頭のいろいろな部分を刺激されました。しかし、これもアルセナーレの場所の力も大きいとも感じます。古い大空間の威力は偉大です。
それにしても、アーティストが活躍する時代は何かを模索している証拠ではないかとも思うのですが、今回のビエンナーレのテーマはOUT THERE: Architecture Beyond Buildingです。このように「超える」ことがテーマになった時、アーティストの表現手法や力量がより求められることになるでしょう。建築家がアーティストとコラボレーションする機会も増えるのではないかなと想像します。
深いことがことさら要求されているのです。普通にしているとあまりに簡単に浮上してしまい、表面を撫ぜることばかりが多くなってしまう。そういう世の中であるからこそ、下に引っ張る力やメカニズムのありようが問題になってくるのでしょう。参考までに、5月に書いた「2008 ミラノサローネ(41)-日本人のデザインー8」を引用しておきます。個人の才能の問題に解を求め過ぎてはいけないという部分です。







