ミラノサローネ2011(9) 違和感ない?美味しそう?

週刊誌を眺めていて、秋田の美酒爛漫の広告が目に入りました。これです→http://bit.ly/fM6RWn

秋田美人のイメージと酒の名前をダブらせ、吉永小百合、多岐川裕美、外国人モデル・・・と美女シリーズの広告やCMをうってきたようです。しかし、この外国人モデルの広告はちっとも日本酒が美味そうにみえません、ぼくの目には。こういうのを好む人たちもいるのでしょうが、薄汚れた居酒屋のベニヤの壁に張ってあるポスターとしてしか似合わないのでは….と反発を承知のうえで言うなら、そうなります。これ、外国人だからなのでしょうか?

多岐川裕美の「ならんで、酔いたい」なんかは、その時代において斬新な印象を与えたのではないかと思います。→http://www.ranman.co.jp/ranman/relations/index.html その後の和の典型イメージと違い、その崩れた感じが「酔いたい」とマッチしています。一方、外国人モデルを使えば、それだけでマイナスかといえばそうでもなく、美味そうかどうかは別にして、蝶々夫人的なムードを醸し出すことで一定のレベルを維持しているものもあります。平成19年あたりの広告です→http://www.ranman.co.jp/ranman/relations/ad.html

実は、この話、ミラノサローネの参考になんじゃないかと思います。

日本酒という保守的な商品にまつわる、日本人のイメージ許容度が分かりやすく出ている事例ではないか、と。日本人が日本酒にたいして、あるイメージ範囲があり、それに多岐川裕美の「ふわり」あたりは規定路線のごとく嵌っています。それにたいして「ならんで、酔いたい」は、規定路線を心地よくはずした感じがあります。多分、ミラノサローネで欧州人に売れるためのデザインとは、この「ならんで、酔いたい」あたりじゃないかなと思ったのです。はずしかたとして。外国人モデルを使ったような美酒爛漫は駄目。サローネの見方でいうならば、日本のデザイン製品に、この手の調味料を使うと受容度ががくんと下がりそうです。

ただ、一つ言っておきたいのは、商品そのもののイメージはそういう許容度で勝負するわけですが、仮にこの日本酒をミラノでサービスするならーいわゆるデモではなく、実際にお金を払って飲んでもらう場合ー、外国人モデルタイプを起用する意味は大いにあります。見た目のイメージでの尺度とお金を使う尺度は違います。当然、よりシビアになるから、安心感のある保証が欲しくなります。このあたりの事情を勘違いしちゃあだめだよということが、美酒爛漫の美女シリーズは反面教師としてよく語っていてくれる・・・と思った次第。

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Category ミラノサローネ2011 | Author 安西 洋之

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  1. [...] This post was mentioned on Twitter by shint@ro→, 安西洋之. 安西洋之 said: 美酒爛漫の美女シリーズの広告を眺めながら、ミラノサローネにおける「売れる日本デザイン」の許容度について思いを馳 [...]