ミラノのファッション
Date:08/10/14
昨日、ミラノのファッション業界で長く仕事をしている方と話していると、「この数年、ミラノのファッションリーダーたちが冒険しなくなってきましたよね。ファッションリーダーというのは、お金に余裕があって好きな服を好きな時に買うような人たちだけではなく、やはりファッション業界のなかで働いている人たちです。後者はおよそが従業員で固定給をもらっているわけですが、この人たちが色や形で遊びをしないんです。やはり物価高で遊びのための洋服にお金を使わないのです」と話します。
要するに、「余裕があったときは、5つ洋服を買えば定番を3つ、残りを遊びとできたわけです。でも経済的に厳しいと定番で終わりになってしまいますよね。いまじゃあ、パリやロンドンのほうが、そういう遊びのあるファッションに出会えますね」と言うのです。多分、こういうことは数年サイクルで起こることだし、今の金融問題でロンドンの金詰りがファッションに与える影響は近々少なくないと思うので、あまりフィックスして見立てることじゃないとも思います。それでも、なるほどね、と思います。
ぼくがなるほどと思うのは、ファッションの世界でミラノが若干面白みが低下しようが、前回のダブリンについてエピソードを書いたように、ミラノ一般の人たちのファッション度は平均的に高い、それが文化の実力ではないかと考えます。景気や流行によって業界の人たちの間では浮き沈みがあろうと、その社会の平均値はそう簡単に変わるものではないわけです。ロシアが経済的に繁栄し、お金をもつ人たちが多くなった。この2-3年前までは、モスクワから来る人たちは、とても派手な装いだった。でも、最近、この人たちの格好がシックになってきたようです。「GEDYの営業担当の話」で紹介した内容に近いです。
http://milano.metrocs.jp/archives/329
GEDYが扱うバス用品は居間や寝室のデザイントレンドからすると2-3年遅いといいますが、そうしたインテリアのトレンドはファッションの流れの後をいっているというロジックからすると、ロシア、それもモスクワの人たちのインテリアがシックになってくるのは近いのだろうなということが予想されます。そして、それで平均値がどうなのか? そこを見ていかないと文化を見たことになりません。尚、ファッションやインテリアの流れについては、「2008年 ミラノサローネ」で書いたので、ご参考までに。







