2010年から2011年への渡し舟(5) 謹賀新年

あけましておめでとうございます。

昨年は夏から秋にかけてエントリー数ががくんと減ってしまいましたが、先月よりまた以前のペースに戻しつつあります。ブログは「これ、ブログに書くほどではないか」と思いはじめると急に書けなくなります。「これ、どうかなと思うけど、メモだと思って書いておこう」程度に気楽に構えるのがコンスタントに書くコツのようです。まあ、そういうわけで若干のスランプ(?)を脱しつつあります。あまりテーマも絞らず、より自由に書いていきましょう。テーマを・・・なんて考えると、どうも自分の周りに囲いができたような気になるから。

昨日知ったのですが、今年のミラノのアートフェアは4月8日から11日です。これって、サローネとぶつける気?と思ってサローネの日程を確認すると12日からなんですね。ミラノのアートフェアはボローニャやトリノと比べて存在感がないと言われてきましたが、この日程、かなり意味深です。サローネと同じ時期にぶつけずに直前でやるというのは、サローネのためにミラノに早めに入る人たちを呼び込もうというのでしょうか。アート業界はデザイン業界とは別のサイクルと次元で動いてきましたが、サローネ動員の恩恵を蒙ろうかと思うのも自然でしょう。さて、それがどれほどにインパクトを与えるのかは、4月のお楽しみとしておきましょう。

元旦の昨日からイタリア人が1900年初めに書いた子供向けの小説を読んでいます。”Le maraviglie del Duemila” という題名なのですが、100年後の世界、つまりは2003年に主人公二人が出会う世界を描いています。未来小説です。体を機能停止にする薬を発見したドクターが、それを自ら使って100年間「休憩」し甦るわけです。財産は全て金に変え100年後に備えるなど、これは1000年後のタイムマシンが今できても使う知恵だろうなと思います。金は既に「最終的価値」ではないですが、不況になってその価格が上昇するように、それこそ「黄金の法則」として金の価値は維持されてきています。「金は1000年後にも価値を失わない」と予言してあたっても誰も感心しないでしょう・・・・。

この小説で2003年に「60年前にヨーロッパとアメリカの大戦争があって数百万人の犠牲者が出て以来、戦争はこの世になくなった」というくだりがあります。あるいは農業や食事の崩壊ー宇宙食的な状況ーが説明されています。2011年現在、ここまではダメージを受けていないけど、警告を込めた予測としてはあたっているなあと思います。しかし、100年後の予想が方向としてあたっているのは、それほどに驚くべきことなのか?という思いにも駆られます。我々は願望も含めてですが、100年後に関して「こうだろうなあ」と思うことは、その現実化の仕方に狂いがあっても、案外、見通せることが多いのではないかとも夢想するのです。

2050年に人類は危機に瀕するという予想に色々と賛否両論がありますが、(その予想の正しさを覆す事実や状況はたくさん出てきたとしても)人口の増加や自然環境の悪化がストップすることはあまりなさそうです。地球が温暖化しているのかどうかはよく分かりませんが、地球の自然がより良くなっているとは言えそうにないし、今後40年、現状維持(が、できたとして)に苦労するのは明らかでしょう。つまりは、「2050年に地球環境は悪化している」と大きな声で叫ぶことより、もっと小さな声で短期の予測と検証を積み重ねたほうが現実的であるというより意味があるのじゃないかと思います。

但し、ここで書いていることは、目標の設定を軽んじているわけではないので誤解なきよう。

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Category さまざまなデザイン | Author 安西 洋之