クラシックなスーツを着る

ダブリンネタをもう一つ書きます。

ミーティングには欧州各国の人たちが集まっていたのですが、アイルランドの人たちのスーツがクラシック、または地味でした。それをイタリア人がこう言います。

「まったく、年に一回の葬式と結婚式で着るようなスーツばかりで嫌になっちゃうよな。ストリートファッションのようなダラーンとしたジーンズにTシャツを着ていたと思ったら、今度は冠婚葬祭の洋服。彼らには、イタリアのように中間のお洒落っていうのがないんだ。ちょっと凝ったシャツにジャケットっていうふうにね」

しかし、ミラノのビジネスファッションというのも、相当に定番的で、先日もミラノの洋服店の主人がこんなことを言いました。

「ミラノのビジネスマンは、シャツは白か青。スーツはグレーか紺。本当に冒険しないんですよ。洋服タンスをみて御覧なさい。だいたい白いシャツが20枚、青いシャツが20枚、こんな感じです。色の柄物は休日用として売れるけど、ビジネスシーン用には少ないんだ」

それではどこが違うかということになりますが、まず同じグレーでも紺でも、素材の違いでミラノのスーツのほうがソフトに見えます。シャツも化繊ではなく綿100%ですから、どこかゆとりを感じることができます。また、色そのものに思わず見入ってしまうような魅力がある、それがミラノの洋服ではないかと思います。たぶん、こういう洋服に見慣れていると、ダブリンのビジネススーツ姿は、どこか立体感に欠けるように見えてしまうのではないか・・・そんなことを考えていました。

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Category さまざまなデザイン | Author 安西 洋之