街の風景が変わる
Date:08/10/9
今週はじめ、アイルランドのダブリンに出かけてきました。この数年、毎年ダブリンに出張しているのですが、去年あたりから街の風景が変わり始めたかなと感じていました。アイルランドのクルマは、ナンバープレートをみると、何年に購入したかが分かります。2005年であれば、頭が05ーという表示になります。2-3年前までは、去年あるいは今年購入したクルマが非常に目についたのですが、去年あたりから2-3年前以前のクルマが多くなってきたなと思ったのです。
今回、空港に着いて乗ったタクシーの運転手が、すぐ金融不安について話を始めたので、やはり米国に近いだけあると感じました。そしてホテルについてカフェで軽い食事をとると、壁にかかった大きなTVでNY株式市場がどれだけ下がったかというニュースを延々とやっています。街に出るとメイン通りにあった有名なインテリアショップが閉店になっていて驚きました。1990年代、アイルランドはIT分野を中心に高度成長を遂げ、数年前まではちょっとしたアパートでも億円の値段がついていたのですが、様変わりをしている印象を強くうけました。
ぼくがここで思ったのは、2001年の911です。あのときもそうですが、TV、それも大きなサイズのTVで流れる映像が街の風景の重要な一要素になっているということです。そしてブラックベリーのような携帯端末で逐次ニュースを追うことで、気分の共有化が一瞬にして行われることになります。これは心理的連鎖をおこしやすい、つまり今回のような「金融不安」においても、非常にマイナスに作用する環境が作られていると思います。
しかし、世の中のリアリティは全てここにあるのではありません。とても強い地盤で日々何も変わらないように見える生活が厳然としてあるのが、世の中です。アイルランドの人たちが皆、青ざめた顔をして街を歩いているわけではなく、パブにいけば相変わらず陽気な人たちがわいわいとギネスビールを飲んでいます。街の風景のどこに変化があったのか、なかったのか・・・・もっと色々な局面を観察しないといけないです。







