日本製と韓国製の違いって何なの?

「日本のイメージねぇ、下がったとか何とか言うより、単に話題にしなくなったということじゃないかな」とイタリア人の友人。ぼくが「最近、日本や日本製品の存在感の低下が盛んに言われるんだけど、本当のところどう思う?ソニーやパナソニックという名前で日本が語られた時代もあったんだけ・・・」と聞いたところ、すぐ返ってきたのが冒頭の台詞です。「でも、アニメや寿司などもあるよね」というと、「寿司はかなり当たり前の食べ物になってきて、寿司を日本とリンクして考えなくなっているよね。アメリカでピッツァが必ずしもイタリアを連想させないのと同じでね」との答え。「アニメも確かに日本発のものが多いけど、だからといって日本のことをじゃあ語ろうよとはならなくなっているんじゃないの」と続きます。

最初、日本製は安価なイメージ。それが1980年代あたりに品質でブランドができ、1990年代になると高機能で高品質かつ高価格という路線が更に強化されます。韓国のヒュンダイのポニーが1980年代に北米で話題になりましたが、今の時代、サムスンやLGが喧伝されるような存在ではありませんでした。友人は「そう、今は家電で韓国製品の評価は高い。けど、日本製品と区別がついているかといえばそうはいえない。イメージのなかでは、二つの国の製品がゴチャゴチャになっている」と。「中国製は?」と聞くと、「この二つの製品のレベルに至っているという感じは全然ないね。安かろう、悪かろうというとこだ。そう、そう、最近、家を移ってエアコンを買ったんだけど、修理屋には、韓国製のエアコンはまだやめたほうがいいと言われた。日本製のほうが信頼できるって。そうなの?」と話が飛ぶ。

「韓国人と会ったことある?中国人は沢山いるけど・・・」と話をずらすと、「いや、一度も話したことがない。それは道で見かけたことはあるかもしれないけど、どこの国の人とは分からないものね」と。ぼくが、「韓国人は駐在の人がメインってこともあるし、人数が少ないから、そんなに会う機会はないかもね」とコメントすると、「そうなのか・・・・」。「まあ、要するに、どこの国というリンクがそう強くなくなるというのは、そこの国のモノなんかが定着してきたしるしということなんだよね。でも、日本は文化を伝えるとか、そういうコミュニケーションがあまり上手いという印象がないよね。この20年間だっけ、バブルが崩壊して日本経済が低迷しているって言われるのは。そういう状況なら逆に、コミュニケーション戦略がもっと重要になるとも思うんだけどね」と日本の政策への意外感を語ります。

そういえば、日本製品が海外市場で幅をきかせた時代、「日本人の顔がみえない」とよく言われました。どんな人がその製品を作っているのまったく分からないと。どうなんでしょう。あの頃と比べて、少しは顔が出ているでしょうか。少なくても、中国人の顔のほうが出ているかもしれないなとは思います。よくも悪くも。とにかく、話題になるとは、あるテーマが相対的に低くなるから、あるほかのテーマが相対的に高くなるところから生じる現象でしょう。世界各国のテーマが均一にいつも語られる限りにおいて、それは話題とは呼ばない。だから、日本が話題にならないこと自身を嘆くことにあまり意味はないかもしれません。いや、話題になるように仕掛けていて、話題にならないのは悲嘆すべきですが。それより問題は、知って欲しいことが伝わっていないことで、不利を蒙って損をしていないかどうかかもしれません。

ぼくは、「日本の存在感がない」という議論には飽き飽きしていて、どうすれば損をしない仕組みをもったビジネスができるのだろうということに関心があります。特に、最近、ミラノの街を歩きながらもそういった目であらゆるモノやコトを眺めています。

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Category 『ヨーロッパの目 日本の目』 | Author 安西 洋之

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  1. [...] This post was mentioned on Twitter by 安西洋之, 安西洋之, Hajime Tamamura, Ryosuke Aizawa, 安西洋之 and others. 安西洋之 said: 今は家電で韓国製品の評価は高い。けど、日本製品と区別がついているかとい [...]