トスカーナの露天風呂ー4

オリーブオイルのビジネスをやりながら、自分が知らないことが多いことに気づいたのでしょう。「自分の知っていることは知っているが、知らないことは、何が知らないか分からない」と語り、トスカーナに家族を残し、1989-99年にかけてブリュッセルの大学でMBAを取得します。自分で何もかもやるからこそ、自分の知っている領域をはっきりさせ、事前に知ればすむことは全て把握しておきたかったのです。「雑誌『THE ECONOMIST』をちゃんと理解したかった」と後になって話していました。

<結婚前、自宅の外で犬と戯れるファビエンとアレキサンダー>

オリーブオイルに対しても同じです。トスカーナのオリーブオイルのテスティングする資格も取得し、味を判断していきます。自分で何でもやるということは、単に無謀になることではないということです。彼は自然を愛し、自分の畑でできる野菜や果物を食べながら、ヴェジタリアンにはなりません。豚を飼いそれを自分で殺して食べるのも、ある摂理を守ることが大切だとの考えが根底にあります。常にバランスがとれています。

さて露天風呂です。最初、自邸の横にプールを作るというアイデアがありました。しかし、そこにプールを作ると景観を損ねると役所から建築許可が下りない可能性がありました。また日本の友人を沢山招きたいとも考えました。いわば、文化交流の場を作りたいとも思ったのでしょう。ファビエンと新婚旅行で味わった日本の温泉を二人で実現し、自分たちの日常世界にその経験を組み込みたいという気持ちが強かったと思います。

<風呂の場所からは、こんな風景が広がります。この山の向こうに夕陽が沈んでいきます>

alex6

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Category さまざまなデザイン, トスカーナの露天風呂 | Author 安西 洋之