ミラノサローネの見方(番外編5)

このブログがアップされる頃には終わっている(はずの)、キムタク主演の政治ドラマ「CHANGE」について話します。ちょっと意外な題材かもしれませんが、この5回目のストーリーに印象的な場面がありました。アメリカの通商交渉代表がキムタク演じる朝倉総理の自宅に押しかけ、総理の自宅の和室で向き合う場面です。アメリカは日本に農産物輸入の拡大を迫り、日本政府はNOというのです。ここで総理は、前職の小学校の教師時代のエピソードを出します。

クラスでは、いじめや喧嘩が多いから、とにかくとこんと話し合おうと生徒たちに語りかけたと話はじめます。そして、とことんと話し合うのは、そこでお互いが分かいあえるという幻想のためではなく、相手と自分は違う人間なのだと分かるためだと説明するのです。人は同じだと思うから、人の違った振る舞いや意見にいらついたりして、いじめや喧嘩が起きるのだと言います。相手は違うのだから、説得するためにはどういう言い方をしなければいけないかをより丁寧に考えないといけないということです。

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人は皆同じだと考えるのではなく、人はそれぞれに違うというのは正鵠を得ています。人は結局同じなんだから平和になれると思うのは想像上の産物に過ぎません。違うという前提でお互いの共通項を見出して共生の道を探っていくべきなのでしょう。

さて、ぼくがこの話題を取り上げたのは、ミラノサローネに出展していた多くの日本企業が、ほんとうに、それこそ「とことんと欧州人と展示のコンセプトについて話し合ったのだろうか?」という疑問がずっと頭を離れなかったからです。それでドラマ「CHANGE」のこの場面をみたとき、とっても良いことを言っているなと感心しました。デザインプロジェクトに関わる人たちにも聞いて欲しい台詞だと、つくづく思ったのでした。

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Category さまざまなデザイン, ミラノサローネ2008 | Author 安西 洋之