ミラノサローネの見方(番外編4)

2003年、MH WAYの蓮池槙郎氏への下記インタビューのなかで、以下に引用したことを、5年経た今になってもう一度考えています。

http://www.metropolitan.co.jp/designdictionary/interview/makio_hasuike/vol3.html

「遊びの世界、あるいは若い連中のやるものですね。不安定と仮住まいみたいな提案が多いわけです。何か、非常に簡単で、貧弱 で、すぐに駄目になっちゃうような物がいっぱいある。しかし私が見ることころでは、その不安で貧弱なところに将来性があるような気がするわけです。そうい う試みの世界、まだはっきり回答が出て来ないような不安定な世界に新鮮な感じを受けますね」

「ひとつはあまり頑張らない。仕事の上でも、プロジェクトの上でも、直感的なのを好むというか。今、我々も仕事をしていて、 はっきり言ってあまり理詰めなものは誰も好まないのです。そうすると考えに考えたものでも、逆になるべくそれを隠すような操作をしないとデザインにならな いってことですね。我々は考えた後でそれをやろうと思うのですが、学生達、若い人達は、考えないでそれをやろうとするわけです。その辺の違いはちょっとあ りますが、傾向としては何かそういう、非常に単純化したものが多いですね」

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欧州人はワードを使い文章を書いてコンセプトを整理する傾向にあると「2008 ミラノサローネ」で書きましたが、このような事情が少しずつ変わりつつあることは確かです。しかし、理詰めではなく直感で仕事をするようになったと聞いて、日本人が指し示す直感をイメージすると間違えます。これは以前書いた、日本人のどうしても出てしまう軽さと同じで、直感でカバーする範囲と量に欧州人と日本人では差異があります。いずれにせよ、何か完璧な論理ではなく、どこか曖昧な部分を残した構想に将来性があるとの蓮池氏の指摘には、とても同感します。尚、蓮池氏の事務所のHPもご紹介しておきましょう。以下です。今年でミラノで独立事務所を発足して40年になります。

http://www.makiohasuike.com/

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Category さまざまなデザイン, ミラノサローネ2008 | Author 安西 洋之