ミラノサローネの見方(番外編3)

人はよく文句を言ったり喧嘩をします。どこか自分に納得がいかない部分に怒ります。しかし、相手の事情がはっきりと分かると、「そうか、あいつも大変だったんだ」と思って気持ちが静まることがままあります。人は部分だけで生きるのではなく、全体で生きるものです。これが心とコミュニケーションのありようの基本です。心は常にバランスがとれた状態を探し求め、どこかしらでアンバランスに陥ったとき、自然や人とコミュニケーションをとることで安定状態に持ち直すことができます。

「僕自身の歴史を話します(24)」で、メトロクス東京の片岡氏の以下の台詞を引用しました。ビトッシの陶器皿の品質レベルに言及しているときの言葉です。

「また、そういうイタリアのゆるやかな文化を話しながら 、目の前のお客様に買っていただく場合は安心なのですが、オンラインで顔を合わせないでお客様に売る場合、特に神経を使います。不具合品と勘違いされるお客様がいないとも限りませんから」

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イタリアの文化をオンラインでどのように説明していけば良いでしょうか。不具合品であると勘違いされないために、「これは不具合ではありません」と注釈をつければ解決できるものではありません。片岡氏が語るように、その製品が作られた文化そのものをお客様に理解いただくことが大事です。「いい加減だから」というのではなく、「遊びが生む味は、ある程度の許容範囲を設けておかないといけない」という考え方を説明しないといけないでしょう。これを色々な角度から話していくのは、どのような構成にするのが良いのか、考えなくてはいけないことはたくさんあります。

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Category さまざまなデザイン, ミラノサローネ2008 | Author 安西 洋之