メトロクスの旅(1) BーLINE
Date:09/11/21
昨年10月、「メトロクスのイタリアの旅」とのタイトルで、メトロクスがイタリアで何を見ているのかを書きましたが、今年の旅、2009年版もお知らせしましょう。社長の下坪さんと営業の片岡さんの三人での旅行です。サプライヤーを訪ね、ギャラリーやアンティークショップを巡り、書店を歩きます。まず第一日目は、B-LINEです。B-LINEはジョエ・コロンボのボビーワゴンを主力製品として生産・販売しているヴェネト州ヴィチェンツァの会社ですが、この4月のサローネ時に次のように紹介しました。
初めてのサローネ出展です。1999年以前はビーエッフェというメーカーの生産でしたが、1999年、この会社で管理業務をやっていた一平社員、若きジョルジョ・ボールドィンが事業買収を試み独立したのがB-LINEです。その頃、ビーエッフェは経営が傾き、その危機を彼は「好機」として捕まえ、金型と商権を買い取ったのです。そして、今やボビーは5大陸30カ国に販路をもち、その他の商品系列も増やし、サローネデビューに至ったわけです。
会社に入るとまず迎えてくれたのは、二人の女性。左側の女性が社長ボールドィンの奥さんで管理面を担当、左側の女性がドイツ語が堪能で欧州市場担当。二人とも魅力的です。

奥さんはミーティング中も社長のボールドィン(サローネのときはスキンヘッドでしたが、また髪を伸ばし始めました)の横でアシストします。今年はどこも市場が大荒れでしたが、B-LINEの売り上げは微減ですんだようです。マイナスをカバーすべくコントラクトのプロジェクトを積極的に仕掛けた結果です。

当然、日本市場の概況や、そこに対するメトロクスの方策などについて具体的説明を求められるわけです。すると、ぼくたちの間でも意見調整。

が、話が深刻になると、冗談を言い合ってムードを和らげます。

そして、また議論スタート。彼らがフランス、オランダ、ドイツなどで行っている製品導入事例は日本の営業ヒントになります。例えば、歯医者ではどんなモデルが売れやすい、老人介護施設ではこういうモデルが入りやすい・・・とか。あるいは、家庭でいえば、今までのように居間や書斎だけでなく、寝室、浴室、台所での使用例も増えている・・・とか。

ボビーを作っている工場にいくと、こういう使い方もしています。必要なだけカセットを積み上げています。で、ぼくたちが結構、感動したのは以下です。

「使い倒している」という表現がピッタリです。これはボビーの組み立て工程で必要な工具類を収納しているのですが、「インテリアで使い切ったら、ガレージで使えばいいんだ。そしてインテリアにはもう一台・・・」というアイデアも与えてくれます。このボビーは、ボビー組み立てだけに従事してもう10年近いエキスパートが使っています。

上の写真の彼です。一つ一つコンポーネントを綺麗にふき、余分なバリは削り取り、組みたて梱包まで行います。ヘルプする人間もいますが、この工程では、彼が責任者です。一台あたり10数分で続々と出来上がっています。もちろん、この前には、コンポーネントを作る工程があり、そのコンポーネント在庫の様子が下の写真。

これはインジェクションで作るので機械との格闘です。だから、たまには装置部品がカパッと破壊してしまうこともあります(下の写真)。が、金型設計と製造をも手がけるこの会社では、新たに改修してすぐ仕事に取り掛かります。10年近いつきあいで、B-LINEがこちらに約束した納期に遅れたことは殆どありません。極めて優秀な成果です。







