社会の合意をとり続けるプロセス

今週も都内を駆け回り、いろいろな人と話し合いました。話題は、ヨーロッパ、文化、デザイン、ビジネス、食、現代、政治・・・とさまざなのですが、ここである共通する空気を感じます。それは、いずれにせよ社会を変えていかざるを得ないという意思が固まりつつあるという空気です。ただ嘆くだけでなく、とにかく、自ら一歩を進めるしかないじゃない、と。もちろん、そういう気持ちを強くもつ人と会うのが、ぼくがアポをとる動機となっている以上、当然といえば当然ですが、それでも覚悟のほどが強くなってきている人が増えてきていると思います。

でも、じゅあ何をすればいいかというより、誰がどう動けばいいのかという考え方をする人もいます。しかし、基本的には自分が動くしかないのだとの思いがあります。首相が何かを決め、何かを言ったからといってすべてが動くわけではないという世の中の仕組みを知った人たちは、結局は自分なのだということを悟ります。だが、残念ながら、自分が行動の主体と考えるわりには、自分がすべての解釈の主体になるとの意欲にはいまいち欠ける。それが2009年10月にみる日本の風景ではないかと感じます。

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あいかわらず、現状という世界を仰ぎ見ています。現状は自分をも含む世界の全体とは思わず、現状をどこか次元の違う空間にあるものとして考えがちです。だから、解釈の主体を「他の誰か」に求めようとします。が、それを続けている限り、いつまでも自分の世界観を作ることができません。人は他人の世界観で自分の人生を生きるのは難しく、自分の世界観にのってこそ、難しくても前へ進むエネルギーをより多くもてることができます。

そうした個々の世界観がある方向をおなじように示し始めたとき、ある空気が醸成し、それが社会の合意を作っていくのでしょう。それまでに時間はかかりますが、できない話ではないという感覚をどこまで自分で信じられるか、これがひとつの壁になります。だからこそ、どこかにいる同じベクトルを探し続ける。やや大袈裟かもしれませんが、これが人生だも言えます。旅はなかなか終わらない・・・それでいいんです。

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Category 『ヨーロッパの目 日本の目』, その他, セミナー・講演など | Author 安西 洋之