トスカーナで七味オイルを作る(1/2)
Date:09/9/9
昨年、「トスカーナの露天風呂」という記事を書きました。ドイツ人の友人(アレクサンダー・フォン・エルポンス)がトスカーナの山のなかに、和式露天風呂を作るに至った経緯を記したのですが、実はこの記事に表裏があります。どちらが裏か表かは問いませんが、もう一面は七味オイルの開発ストーリーです。日本の七味唐辛子の三大老舗(京都、浅草、長野)、長野善光寺前にある八幡屋礒五郎の七味唐辛子と、トスカーナにあるエキストラヴァージンオイルのデルポンテのコラボレーション商品の由来と対になっています。これは「ヨーロッパ文化部ノート」に書きましたが、今週、このデルポンテ製品のプロモーションビデオの撮影をしました。どういう背景で、このような商品ー和洋折衷の新しいかたちーが生まれるのかを知るのは、あらゆるプロジェクトのローカリゼーションのアイデアの参考になると思うので、ここでその風景を紹介します。
イタリアの有名ジャーナリストが所有していた邸宅を1987年母親が購入し、数年後、アレクサンダーがそれを遺産として受け継いだ本宅の門。周囲は林に囲まれている。

門の反対側には離れがあり、ここに七味オイルを作る工房がある。

七味オイルは工程として、日本から輸入した七味唐辛子を7グラム、ボトルに入れるところからはじまる。これはビデオ撮影のための実演。

その次にエキストラ・ヴァージンオイルを注入。これが従来あるペペロンチーノオイルと違うところで、オイルの香りと七味唐辛子の香りを同じレベルで調和させるために、新鮮なオイルを使用。辛いペペロンチーノでオイルの香りを隠すのは「あるべき姿ではない」という判断が商品構想のコアにあった。

オイルを入れた瞬間はまだオレンジ色にはならない。時間が経つとオレンジ色のオイルになる。この色がまた綺麗だ。

ボトルにキャップをする。

キャップに熱でカバーを被せる。

この工房から外を眺めると、こんな風景。

実は、この風景が、このようなプロジェクトを実現するにあたって思いのほか大切なことを忘れてしまいがちです。その風景を(2)でご紹介します。






