2008 ミラノサローネ(23) 仮説1
Date:08/4/17
昨晩、15日晩よりフオーリサローネが幕開けしたので、トルトーナ近くをブラブラと歩いてみました。ガイドも持たず、何となく気になったところをフラリと覗くという感じです。それもそんな時間をかけていないので、まったくの第一印象ですが、「そろそろ、欠けたロジックが求められる時代ではないか」というのが、ぼくの頭にふと浮かんだことです。
ぼくは、この「2008年ミラノサローネ」のなかで、文化文脈を読み取らないとディテールのピックアップで終わってしまうと書いてきました。この「仮説1」は、このトレンドの話しです。今、プログラムし尽し全てを予定調和的に動かすロボットの時代ではなく、人との対話のなかで色々とフレキシブルな対応ができるロボットの時代になりつつあるといいます。前者を「冷たい知性」、後者を「暖かい知性」と呼んでいる研究者がいます。
あまりにガチガチの合理主義的なロジックはもうごめんだということは、この何十年というなかで言われてきました。もっとゆるい、ちょっと人間味のあるロジックが必要ではないかと語られてきて、「北欧知」に対する「南欧知」であるとか、東洋の思想が注目を浴びてきました。その延長線上に何があるか、それは意図的にある要素を剥してみたらどうだろうという試みが出てきているのではないか、そういうことを昨晩考えました。バロック的な世界を釘でひっかいてみる、ハンマーで叩いてみる・・・・比ゆ的な表現をつかうと、こうなります。

続きは明日書くとして、気になるスポットの紹介。トリエンナーレはセンピオーネ公園のなかにあり、この期間、いろいろな質の高いイベントが行われます。キャノンもここで展覧会を行います。このトリエンナーレが、一昨年から郊外のボビーザに分館を設けました。ミラノ工科大学の近くです。この分館とその周辺が、今年の目玉ではないか、ということがデザインやアート関係者の間で言われています。トルトーナがビジネスの匂いがしすぎてきて、かつてのように若い創造性を発見する場ではなくなってきたなか、トリエンナーレのボビーザがそれにとって替わっていくのではないかという見方が出てきています。関心のある向きは、ご自分でご確認ください。






