ブリュッセル空港のパブリックアート
Date:09/4/12
昨年11月に連載した「メトロクスものがたり」のなかで、下記のエピソードを書きました。
1996年、ぼくはミラノではじめて下坪さんと会います。下坪さんがヨーロッパ路線のものを本格的に増やそうと考えていたときです。モダニカの看板を掲げているので、店におく商品はモダニカ(アメリカ)製品が多くを占めるという当然のルールと自分の好きなデザインを扱っていけないとのジレンマに悩まされていた時期です。下坪さんはぼくに ”L’UTOPIE DU TOUT PLASTIQUE 1960-1973”の本を送ってきて、ここに掲載されているジョエ・コロンボを中心とした製品をイタリアから輸入したいと言ってきました。

その本が上記です。これはベルギー人が編集した本で、この当事者を探すのはかなり大変でした。やや記憶に薄いのですが、確か、パリの本屋でこの本を扱っているのをみつけ、そこで出版社を聞いたのがコンタクトの糸口だったのではないかと思います。結果的に、この当事者に会いにベルギーのブリュッセルに出かけると、この本のなかにある1960-70年代のプラスチック製品の数々が、プライベート博物館として展示されていました。その時に、本業は建設関係であり、かつアートにも興味があるという話を聞きました。

そして、自分の作品が開港したばかりのブリュッセル空港に飾ってあると聞かされ、その帰りに探しました。今、サイトで確認するとターミナルAは2002年にオープンしたとありますから、その頃の旅行だったのでしょう。上がその作品です。これ一つではなく、以下のようにかなり量があります。

その後、何度かこの空港を使うたびに、この作品を目にするのですが、そうすると、ぼくの中では懐かしのプラスチックの本を思い出すという仕掛けになっています。昨日、ブリュッセルに出かけたので、今回、写真をとってきました。場所はAターミナルで飛行機を下りたら、そのまま直線方向に動く歩道があり、その着いた先です。尚、ブリュッセル空港は、パブリックアートが豊富で、これらを眺めるのも楽しみの一つです。






