デザイナーの熱気を伝える

平泉さんの2月23日のブログを眺めていて、次の文章に目がとまりました。題名は「モノの見方」でデザインのコンセプトについて記しています。

「1点1点、デザイナーが様々な心境の中で思いを巡らせながらつくる商品。なんだか調べていくうちにデザイナーの性格まで分かる気がします。」

一昨日書いたように、 今、ピエール・ポランのインタビューをまとめています。彼はいわば職人肌で見た目にとても地味です。彼のリボンチェアは1965年に発表されたものですが、その当時、非常に先端的だったろうなと思わせるデザインです。

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彼はこの2-3年後にタンチェアを作ります。これもものすごく斬新なデザインで、試作の段階でアーティフォートの社長からNOと言われます。しかし、これを色々な布地で20脚ほど作って社長の自宅に並べておいたら、息子の友達たちがそれをみて大はしゃぎで喜び。社長はその翌日1000脚作るよう指示を出したというエピソードがあります。

1960年代の後半、ポランが何をもとめ、何に熱中していたのか。このデザインを見ていると分かるような気がします。そして、それをその時代の若い人たちが素直に受け止めてくれたことが、ポランにとってどんなにも嬉しいことだったのか・・・・今となっては先端ではないですが、当時の熱気はストレートに伝わってくる。それで嬉しくなれる。そういうデザインです。

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Category さまざまなデザイン | Author 安西 洋之